2020年8月14日金曜日

会話の引き際が大事! 父との対話の中で効果発見

私はすぐに提案したり、前のめりに質問してしまう癖があり、相手が自分で答えを見つけられるように会話できていないと自覚しつつもなかなか直せないでいました。
そんななか父との対話で偶然、提案や前のめり質問をしなかったため父が自分で行動を起こしました。

晩ごはんが済んだあとの父との会話。
父がいつものように食後に高血圧の薬を服用しようとしたところ、「もう残りが少ないから病院にもらいに行かないと」と言ったことに対して、着地点を“父に薬に頼る以外の対処法がないか思い出してもらう”と着地点を設定して聞いてみました。

私:高血圧の薬っていつから飲んでるんだっけ?
父:倒れたあとだから、9年前かな。

私:今朝は血圧測ったの?
父:うん、最近高くて上が140あったんだよね。

私:あらま。倒れる前は医者に血圧高いと注意されたことあったの?
父:いや、なかったね。

私:入院した時は血圧高いって言われたの?
父:うーん、というか血圧の薬は血液をサラサラにするために飲んでるんだわ。ドロドロだと血圧が上がって血管つまるといかんで。

私:ふーん。薬を飲む以外に血液をサラサラに保つ方法は病院で説明された?
父:水をたくさん飲むことと、サラサラにする食べ物も教えてもらったな。

私:そうなんや。今日仕事には水持っていった?
父:500mlのペットボトル持っていった。

私:水筒はもってるんだっけ?

ここで、私は食器を洗うため席を立ち、会話をやめました。
その後、父が自分で
「そういえば去年母さんに保冷できる1.5リットルの水筒買ってもらったな。どこにあったっけ?」
と言って、水筒を探し、次の日にさっそくお茶を入れて持って行きました。

普段だったら、「水筒もって行きなよ」って提案していたと思いますが、たまたま会話をやめたことで父が自分で「水筒を持っていく」と決めた。会話の引き際がすこし分かった会話でした。

みなさんも周りの方との対話にメタファシリテーションを試してみてください。
暑い夏が続きますが、私の父のようにたくさんお水を飲んで熱中症にならないようお過ごしください。



加藤愛子 ムラのミライ 研修事業コーディネーター)