2019年7月30日火曜日

地域で助け合う、子育ての輪_第4話_「あなたのための報告書」完成!1.5キロ圏内のつながりが鍵

 【記録】「あなたのための報告書」完成!1.5キロ圏内のつながりが鍵(プロジェクトの記録 第4話)

「西宮で広げる、地域で助け合う 子育ての輪プロジェクト」の記録

第4話(2019年7月31日号)「あなたのための報告書」完成!1.5キロ圏内のつながりが鍵

執筆=原 康子 ムラのミライ研修事業チーフ

前回に引き続き、原が西宮で迎える産前産後の子育て実態調査についてお伝えします。
2018年12月、アンケート結果の集計やその分析が続いていましたが、アンケートやインタビューに協力してくださった方たちの回答は、育児も家事も一人で担っている産前、産後の女性たちの「助けて!」という声にならない声が聞こえてくるようでした。
まずは104人を対象にしたアンケート結果について、続いて59人の方に個別にインタビューした結果の一部をご紹介します。

産後の心の状態

たとえば、こんな回答です。産後に直面した悩みをいくつかの選択肢から複数回答してもらったものです。(0〜3歳の子どもがいる方:81名の回答)

・わけもなくイライラしておちつかない(49人)
・気分が落ち込んで涙がでてくる(35人)
・ばくぜんと不安になる(29人)
・わけもなく子どもやパートナーにあたってしまう(23人)
・他人との交流を面倒に感じる(21人)

相談できる人は家族が中心

「産前、産後の悩みを誰かに相談したことがありますか?」という質問には、8割の人が「相談したことがある」と答えていました。その相談相手は、7割以上がパートナーと母など家族や個人的なつながりのある人でした。一方、公的機関への相談はわずか3割弱でした。


相談できる人は近くて遠い

相談相手の1位となっていたパ−トナーに関する質問では、「最近パートナーと15分以上話したのはいつですか?」というものがありました。80人の回答者のうち30人近くが「1週間以上前」というものでした。
相談相手の2位は実母でしたが、約8割の人が実家から離れて暮らしているという結果もでました。
これらの点から、困ったときにすぐにパートナーと実母に相談できる状態ではないことがわかりました。

妻と夫が行った家事と育児の種類

相談できる人はすぐそばにいない。産後の心の悩みは尽きない。そのうえ、育児や家事の量は多い。1週間で妻/夫が行った家事の内容(種類数)を比較したのが次の結果です。


頼った人数の平均は2.08人

個別インタビューにご協力いただいた59人中、51人の人たちが悩み事を相談したり、具体的なサポートを頼んだことがあるという結果でした。では、その頼れる人の数は何人くらいだったでしょう。平均でわずか2.08人でした。
「8人」。
この数字は何だと思いますか?そうです、59人中の8人。産後に誰の助けも受けなかった人の数です。

1人で女性が抱え込む育児と家事

調査の結果、産後を迎えた女性たちが育児・家事を1人で背負っている、悩みを抱えていることが明らかになった一方、「助けて」とパ−トナーと実母以外に言えない状態が明らかになりました。

「助けて」と言えた人は?

一方で、59人中、わずか2人でしたが、頼った人の数が8人、9人という人もいました。この人たちの特徴は、家族や友人など、個人的なつながりだけでなく、公的な支援をいくつも活用していたことでした。
個別インタビューでは調査員が西宮市の地図を広げながら、自宅の位置に赤いシール、「頼った人」を黄色のシールで貼っていきました。



1.5キロ圏内のつながりが鍵

その結果、自宅から「頼った人」までの距離が、半径1.5キロ圏内にいた人が72%を占めていたことがわかりました。
私たちは、この半径1.5キロ圏内で、産前産後の悩みを相談したり、具体的な家事・育児の手助けをしたり、手助けしてもらったりする関係づくりが鍵だということが分かりました。


調査結果をギュッと凝縮したカラーリーフレット

細かな調査結果は、全60ページの調査報告書をぜひご覧ただきたいのですが、この「全60ページ」というのは、読むのにかなり気合いを入れなければならない分量です。
たとえ数ページでも「報告書」と聞くと、尻込みしてしまうのは、私だけではないはず。そこで、多くの人に調査結果を手にとっていただけるよう、報告書の中身をギュッと凝縮したA3両面カラー八つ折りのリーフレットを作成することになりました。

朝も夜もメッセージが続く

Facebookのメッセンジャーでグループをつくり、a little(ア・リトル)のようこさんが作ってくれたリーフレットのたたき台をもとに、調査チームのリーダーのア・リトルの*かなさん、そして原の3人で、「あーでもない、こうでもない」と**早朝も夜中もメッセージを送り続け、納得するまでリーフレットの中身づくりのやりとりをしました。
下記でご紹介するのは、何度目かの文章の訂正をしていたときのやりとりです。

ようこ「“孤独な子育て”の記載が十分でないような気がする。」
かなこ「個別インタビューで、“産後に辛かった”というデータがあったよ。他にも“産前にもっと自分の身体と心について知っておきたかった”、“産後にこんなに辛くなるなんて思いもしなかった”とあったし、こうした声もリーフレットに載せようか?」
やすこ「そうしよう。あとは、アンケート結果の女性の家事・育児の分担量、産後に頼った人などの数字も女性の孤独な子育てにつながっていると思うので、リーフレットに載せようか?」
ようこ「数字のところは円グラフがいいかも。リーフレットでは、“孤独に子育てをしていることに気づいてほしい、そして家族以外にもSOSをだしてほしい”というメッセージを全面に出したいな。“1人で頑張りすぎていませんか”と最初にひと言つけたいと思うのだけど、どうかな?」
やすこ「それは、いい考えだと思う。そのひと言、ぜひ入れよう!」
かなこ「そのメッセージ、いいよね。ようこさん、ありがとう〜。」


あなたのための報告書

こうしたやりとりを何度も続け、他の西宮プロジェクトのメンバーからのコメントも反映して、完成したのがリーフレット「あなたのための報告書」です。

リーフレットは、こんなメッセージで始まります。


近くに頼れる人はいますか?
1人でがんばりすぎていませんか?
半径1.5kmという距離はあなたのための距離です。



リーフレットには、半径1.5キロでサポートを活用した方たちのコメント、調査結果、西宮市で利用可能な公的な子育・家事のサポート一覧を記載しました。

ムラのミライは、これまでに何度も調査報告書を作ってきましたが、わずかA3サイズ両面という分量で、こんなふうにメッセージを伝える報告書を作ったことは1度もありませんでした。ア・リトルと一緒だったからこそ、忙しい子育て中の方でも手に取ってもらえるようなリーフレットを完成できたものだと思います。

イラストはどのページもとても素敵ですが、私が特に気に入っているのが、この赤い線を引くコンパスが描かれたページです。

赤鉛筆で、途中まで線が引かれています。


1人だけで子育てや家事をがんばり過ぎる必要はなく、コンパスの針を自宅におき、そこから自分が動ける範囲で線を引いていけば、あなたと話をしたい、あなたと子育てや家事を分かち合いたいという人が必ずいますよ、という私たちのメッセージです。

西宮には、ア・リトルがいます。そしてムラのミライも。

調査から得られた学びを生かして

ア・リトルとムラのミライは、2018年度、1年間かけて行った調査の結果から得られた学びを2019年度の活動に反映させました。

それは自宅から半径1.5キロ圏内のつながりを作ってゆけるような仕組みを生み出す講座や取り組みです。

例えば、産前産後のカップルを対象にしたパートナーシップ講座、そして地域子育てサポーター養成連続講座、そしてその両方の講座参加者をつなぐ「ファミリースタート」という産前・産後の方のご家庭を訪問する活動です。
次回からはこうした2019年度の新しい活動の数々をご紹介していきます。

「西宮で迎える産前産後」調査報告書まとめ

●アンケートに協力いただいた産前産後の方:104人、個別インタビューに協力者: 59人(104人のうち)
●調査チーム:9人(ア・リトル:7人+ムラのミライ:3人)
●「西宮で迎える産前産後」調査報告書:60ページ
●「あなたのための報告書」: A3カラー両面リーフレット

ダウンロード

「あなたのための報告書-a little for you-」子育て中の104名の方の生の声が聞ける調査報告書のダウンロードはこちらから

調査報告書とリーフレットができるまで

2018年4月〜6月

・調査担当チーム決め、調査の目的、調査票づくり、インターネットアンケート調査試験運用、調査員の研修(個別インタビューの試験的実施)、アンケート協力依頼チラシの作成と配布

2018年7月〜10月

・ インターネットアンケート開始、SNSやブログ、チラシでの調査協力PR、6人の調査員による個別インタビューの実施、月例ミーティングで進捗報告、個別インタビュー日程調整、調査票の回収と調査員への支払

2018年11月〜12月

・ 12枚の地図を2つの地図(つながりの地図と訪れた場所の地図)に統合、インターネット104名のアンケート集計、59人の個別インタビューの回答集計、調査員による報告(感想)とそのまとめ

2019年1月〜3月

・ 調査報告書作成、報告書要約版A3両面カラーリーフレット「あなたのための報告書」作成

目次へ

プロジェクト通信 第1話へ
プロジェクト通信 第2話へ
プロジェクト通信 第3話へ
プロジェクト概要へ

注釈
*調査チーム・リーダーのかなさん
59人の個別インタビュー回答用紙1枚1枚全てに目を通し、調査員が調査票の用紙の空いたスペースにちょっとメモした回答者のつぶやき「産後、朝が来ただけで涙がでた」「産後1カ月くらいから、この子を1人で育てられるかと不安になった」など、漏らさずまとめてくれました。
**早朝も夜中も
地域の活動をしながら、子育てをしながら、家事をしながら、ア・リトルの別の活動をしながら、西宮プロジェクトの他の講座をしながら、国内外に出張しながらと、3人ともリーフレットに取り組むことができる時間がバラバラだったので、作業できる時間に、それぞれが作業しながら進めました。

2019年7月23日火曜日

「水不足」と洪水の関係とは??

ムラのミライの和田、中田さんによる村での研修が行われた際の様子を少しだけご紹介いたします。

今回のキーワードは「洪水(水が溢れて家に浸水したりすること)」。
前回、「村に十分な水がない」と言っていた村人たち。その一方で、最近洪水が起こったという話も出ていました。
この「洪水」というポイントを取っ掛かりとして研修は始まりました。以下、Ndianda(ンディアンダ)村での研修のやり取りをご紹介します。

和田「この中で一番年上なのは?」
村人1「私です。57歳です。」
和田「あなたが覚えている限りで、最初に洪水が起こったのはいつですか?」
村人1「うーん、1960年代かな。」
和田「そのあとは?」
村人1「1990年から2000年の間かな」
和田「そのあとは?」
村人1「・・・去年。」
和田「今までなかった洪水が起きているようですが、いったい何が起きたのでしょう。」
村人2「雨の量が多くなったのかな。それとも・・・」
和田「じゃあその流れ出た水はどうなった?その水を使うことができますか?」
村人3「はい。水をためて、畑の水やりに使えます。」
和田「(ため池などに)残っている水ではなくて、あふれ出た水はどうですか?」
村人「・・・」

あふれ出て流れてしまった雨水はもう使うことができない・・・その事実を、和田は土壌の役割(雨水を貯えておく唯一の物質であること)や土壌侵食との関係(水を貯える土が流れてしまったこと)にも触れながら明らかにしていきます。こうして、村で起きている洪水の意味するところを理解していきました。


自分の足で村を観察する

さらに、実際にみんなで村を歩きました。干上がった井戸、根が露出したヤシの木、塩化した畑の土などを観察し、すべてが関連して「水不足」という現象として現れていることが明らかになっていったのです。
村で見たことをみんなで共有した後で、和田はこう言いました。
「あなたたちは洪水が起き始めた40年前から、土壌を守るために何もしてこなかったということです。そのために多くの水を失ってしまいました。このまま何もしなければ、30年もたったらンディアンダ村はなくなってしまうでしょう。」

この言葉の持つ現実味を、それまでの観察と説明から感じた村人たちは、どうしたら土壌を守り、水を貯えられるか、その対策をひたすらに考え始めたのでした・・・。

(セネガル事務所 菊地綾乃)

2019年7月16日火曜日

セネガル研修の一コマ~「今年は水がない?!」

農業をするには、まずは土と水を守ることが必要。
その基本の考えが実践に結び付くよう、根気強く復習をしています。
研修の様子をちょっと覗いてみましょう。

最初の村での一場面。

村人「今年は水が足りないので野菜栽培をしていないんですよ。
降水量が少なかったんです。」

和田「足りないって、何リットル足りないの?」
村人「それは今は分からないけど・・・」
和田「いくらの水が足りないか分からないで、どうやって足りないって分かるんですか?
「水が足りないというけれど、それはどういう意味なのか。いくら水があって、栽培にいくら必要で、そのためにはいくら不足しているのかが分からなければ、水が足りないのかどうか分かりませんよ。」


実際に必要な水の量はいくらなのか?

村人「昔は水が豊富だった。降水量も多かった。」
和田「それはどうやって知ったの?」
村人「昔はモロコシを植えていた。モロコシは粘土質の土壌で良く育つんだ。
そのころは雨がたくさん降ったから植えられたということだよ。」
和田「それは何年前?」
村人「30年前かな。今は気候が変わったから、モロコシ栽培をやめて、違う種類に変えたんだ」
和田「今と昔で何が変わったのかな?昔は雨が多くて、今は雨が少ないのは?」
村人「昔は農業をする人が少なかったけれど、今は農業用地の範囲が増えたから?」
別の村人「…そういえば、昔はここにたくさん森があったけれど、今は消えてしまった。」
和田「森の役目は何?」
村人「うーん・・・南のカザマンス地方には森がたくさんあって、それで雨がたくさん降るな。」

和田「ふむ。ここで疑問が二つあります。
それは、あなたたちが木を切ってしまって、それで雨が降らなくなったのか。
それとも、神が怒って雨を降らなくしてしまったのか、どちらでしょうかね。」
村人「それは難しい質問だね。」

和田「言い換えれば、解決策は二つあって、もし神が怒ったのなら、モスクに行ってお祈りすること。でも森がなくなったからだとすれば、森を作り直すこと。
このまま続けていたら10年後にはこの村は地図から消えてしまうかもしれないよ。」
村人「・・・」

和田「今の状況は長い年月を経てきた結果、長い間何も対策をしてこなかった結果です。
水を確保する方法もお話しましたが、本気で向かい合ってこなかった。
そして今になって「水がない」と言っている。
土と水を守る対策をしたら時間はかかりますが数年で成果は出ます。それをする用意はできていますか?」

「水がない」ことへの取り組みの本気度を再度問われた村人たち。
さあ、この耳の痛い言葉に対して、村人たちはどう反応するのでしょうか。

(セネガル事務所 菊池 綾乃)

2019年7月10日水曜日

セネガル研修「このヤシの木、なにか変?!」

ムラのミライ和田によるセネガル研修のワンシーンをご紹介しています!

村のある畑で。
和田「この畑に3本のヤシの木があります。よく見ると1本は他の2本とは違います。
種類が違うわけではなく、発育も高さもほとんど同じです。一体何が違うのでしょうか。」

研修生たちは研修最初のこの質問に不意を突かれながらも、考え始めます。
遠くからでは分からないのでヤシの木のところまで行って、3本の木を上から下まで観察します。

研修生「中央の一本だけ、幹の下の部分の形が違う。まっすぐではなく、膨れている。」
別の研修生「木の根がしっかりと地中に埋まっていない。」

和田「それはどういう意味かな?」

研修生「地面がなくなった?」
和田「そう、つまり地表は以前はもっと上にあったといういうことだ。
それが、いつのことかは知らないが、雨水などで土の表面が削られたんだ。」

「では、この畑にあるもの、利用できるものを使って、土を守る計画を作ってみましょう。」

和田が投げかけたこの課題により、研修生たちによる熱い議論が始まるのでした。
研修生1「畑のここに、この方向で小さな土手を作って、植物を植えるんだ。」
研修生2「いやいや、雨はこっちの方角から流れてくるから、この方向に植えないとダメだよ。」
研修生3「いやいや、ここにも何か対策をしたほうがいいんじゃないの?」

とにかく熱い議論でした!


そんなこんなで研修も終わりに近づいた頃。
「どうして私たちは畑でこの研修をしたのか分かる?」と和田。

和田「それはね、畑で起きている現実を知るため。土の声を聴くためだよ。
もしあなたたち農家と土の関係がよい関係なら、土は満足している、そう言ってくるんだ。けれど、時には土の悲しみも聞こえてくる。
あなたたちも畑の土と対話してごらん。土は喜んでいるかなと。」

研修生たちは苦笑いしていましたが、農業には土の存在が欠かせない。土の状態によって農業が左右されます。その土を労わるのか、痛めつけるのか、ということを問われている気がしました。

そして最後に、
「今から2~3年後には研修でやったことを実践しているのを、見に来てください。」
そういった研修生の言葉が印象的でした。

数年後に良い土と水を蓄えた畑になるように、研修生たちは何を実践していくのでしょうか。楽しみにしましょう。

(セネガル事務所 菊池 綾乃)





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2019年7月2日火曜日

助ける勇気、助けられる勇気(活動報告会参加報告その2 西宮・子育て編)

後半、西宮での子育て事業の活動報告。
女性の自立を支援しているa little(ア・リトル)の坂本さんによる説明、また子育て事業に携わっている原さん、山岡さんとの座談会もあり、にぎやかになりました。
お話の中で、私の印象に残ったポイントが幾つかありました。

①助ける⇔助けられることの両立(共生)を目指すということ。 
私が驚いたことが、調査によって「産前または産後に誰のサポートも得なかった女性が一定数存在する」ことが明らかになったことです。心身ともに不安定な時期だからこそ、誰もが助ける、そして助けられる仕組みづくりの重要性を痛感しました。

② 半径1.5km以内に、行政や親戚などサポートを受けられる人がいるという調査結果。
何かあったときに頼ることのできる存在が1.5km以内にいるという安心感は、ないと感じる場合よりもとても大きいなと想像しました。「一歩」外に出て助けを得ることで、日常の大きな支えになります。

それぞれの持ち味を活かした支援

自分の時間、夫婦の時間を持つこと。
自分の時間や、パートナーとの時間を改めて作ること。聞き取り調査では、「最近の一週間で15分以上、パートナーと話したのはいつですか?」と質問をしたそうです。すると、15分以上の会話をしていた夫婦の数が驚くほど少なかったとのこと。日常の忙しさの中では、ゆっくり考えたり家族と話したりする時間がなかなか持てないのだな、というリアリティを感じました。なので、パートナーシップ講座が、夫婦間の情報格差を埋め、主に男性がより育児に協力できる機会提供の場としても、印象深かったです。

出産や育児の悩みは、個人個人のものに見えて、社会全体の課題であり、誰もが参加できる空間づくりはこれからも重要です。子育てにとどまらず、助ける勇気、助けられる勇気を持てる人でありたいなと感じる報告会でした。

(笠見 友香 ムラのミライ インターン)

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