職場で管理職になると、部下(チーム)を統率するのも大事な役割になります。
面談などで部下と話す機会はあるものの、
- 何を話したら良いかわからない
- 面談では「最近どう?」「何か問題はない?」などの当たり障りのない会話になってしまう
- 相手のホンネがよくわからない
このように思ったことはないでしょうか。
解決方法の1つは、過去について聞くことです。
どうしても話を聞こうとすると今の考えや気持ちを聞いてしまいがち。
答える側は過去の出来事を全て覚えているわけではないので、今の気持ちや考え、出来事も含めて覚えている範囲でしか答えられないのです。
以下、私と大学生のインターン、Tさんとの間にあった会話を紹介させてもらいます。
Tさんとは、業務の進捗状況を共有してもらうために月1のミーティングを設けていました。
簡単に言うと、「最近どう?」を聞く場です。
私 前回のミーティングっていつだっけ?
T 先月の30日でした。その時の議事録はその日にメールで送らせてもらったと思います。
私 見ました、ありがとう! 他にお願いしていた寄付者の統計も昨日確認したよ。その作業はいつから始めたの?
T 実は、3日前です。先月のミーティングの後に始めようとしたんですが、何から手をつけたら良いかわからなくて・・・
私 そうだったんだね!何から始めたか覚えてる?
T まず、googleで「統計・エクセル」で調べて、でてきたyoutubeをみました。それを見て作業を始めたんですが、図にまとめるときにどのようなグラフ(円・棒・折線)が良いかわからなくて。
その後も話を聞くと、エクセルの使い方ではなく統計のまとめ方がわからないと言うことがわかりました。
もし、「この一ヶ月どう?」「前回伝えた作業はやれた?」など、ざっくりした質問をした場合、こういったTさんの課題は認識できたでしょうか。
考えさせるな思い出させろ
何を話したら良いかわからない時は、過去を聞くことを徹底してみると、思いがけない話が聞けるかもしれないですよ。
(松浦史典 ムラのミライ認定トレーナー)
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