2015年11月17日火曜日

ファシリテーション手法その3

以前ファシリテーション手順その2を投稿してから長い時間が経ってしまいました・・・。前回はIII: 一番最初(最近)にそれがおこったのはいつですか?時系列を組み立てる、IV 課題・問題の起点に遡るを紹介しました。いかがでしょう。ファシリテーション手法を日常生活の中に取り入れられていますか?質問をしている私(池田)も、実はあまり実践できていません・・・(あまりってどれぐらいと聞かないでください。)家族や友人に頼んで相手になってもらわねばと思っています。
では、前回に引き続きファシリテーション手法をご紹介したいと思います。

V:解決方法を探る(1):自己の類似体験の追跡にこだわる
解決方法を見つける際に有効的な質問は「同様な問題を以前にも解決したことがありますか?」です。例えば「以前も漁獲量が減ったことはありませんでしたか?もしあったとしたら、どう対処しましたか?」と問います。どこまでをもって「類似」と呼ぶことができ、相手に類似体験を思い起こさせることができるかは難しいところですが、これは場数を踏むしかありありません。先ほどの漁獲量だと「今まで飲み水が少なくなった時、どうしましたか?」と問うことで、相手は何か解決策を思いつくかもしれません。書籍「途上国の人々との話し方」に書かれている具体例をみてみましょう。

講座の受講者同士で練習した際のことだ。

受講者Cさんは、数ヵ月後にはNGOスタッフとしてラオスに赴任することになっているのだが、ラオス語の勉強がまったくはかどらないことを自分の問題として挙げた。聞き手は、しばらく聞きこんだ後、次のようなやり取りを始めた。
「他の外国語をマスターしたことはありますか?」
「英語はそこそこできます」
「学校で勉強したのですか?」
「基礎は学校ですが、会話は仕事の傍ら、独学しました」
こう答えたところで、Cさんは「英語をやった時のように、ラオス語もやればいいのだ」と気付いたのだった。傍から見れば、実に単純なことなのだが、Cさんによれば、学生時代からずっと学んできた英語とまったく新しい外国語であるラオス語を、自分の頭の中では同列に据えていななかったので、以前の経験を応用することに思いも及ばず途方にくれていた自分にきがついたということだった。

VI:解決方法を探る(2):身近な他者の類似体験に学ぶ
当事者にも類似体験がない場合、身近で同じ境遇にある人や同じ問題を持つ人がいるかどうか聞きます。もしいるのであれば、彼らの問題解決方法を聞きだし当事者の問題解決に繋げます。
ある団体が行ったベトナムでの幼児の栄養改善事業サービスを紹介した過去の記事「見落としがちな解決方法」(2015210日)を参照下さい。

今回は解決方法の探り方についてご紹介しました。類似体験の有無、問題の解決方法を思い出すという、一見単純なことのように見えますが忘れがちです。問題の起点まで遡り、整理ができたら解決方法を探るため自分や他者の類似体験を思い起こし、具体的な解決方法をみつけましょう。
では次回の最終回ではVII:相手から質問があったらチャンスだと思えVIII:結論は絶対に当事者に言わせろ!をご紹介したいと思います。

ボランティア 池田


引用 「途上国の人々との話し方」(p299305