2016年1月19日火曜日

ファシリテーターは“先生”ですか?

こんにちは。
ムラのミライ西宮事務所でボランティアをしています金智子です。
今回は、私が年末に参加したJICA関西での紛争国の研修員を対象とした研修コース「紛争解決と共生社会作りのための実践的参加型コミュニティ開発手法」で学んだ事・気付いた事について紹介したいと思います。

この研修は、日本の参加型地域開発の経験を踏まえ、コミュニティ開発プロジェクトの計画立案に携わる参加者が、より持続的で効果的な参加型地域開発の実施手法を習得することを目的とし、研修のコースリーダーが中田豊一さんでした。
参加国はアフガニスタンやコソボ、南スーダンといった、様々な形で問題解決に取り組むNGOや政府組織の研修員です。

この研修コースは1ヶ月半にわたり、良い事もそうでない事もお互いに学ぶことができた期間になりましたが、その1ヶ月半の中で私たちのコースリーダーである中田さんの意図(ファシリテーションスキルとは何ぞや)についてお話したいと思います。

この意図を理解していたのは、私を含め2,3人だったと思います。
かく言う私もコース中盤になってやっと、中田さんが講義以外でも日常的にファシリテーションスキルを使い、研修員自らが意思決定する場を作ろうとしている事に気付きました。
これの何が重要かと言うと、この意図に気付かない研修員達は中田“先生”はなぜ次に何をすべきか指示を出してくれないのか、相違する意見があった時なぜどちらが正しいか言ってくれないのか、と言った不満と不安を持っていました。
“先生”なんだから、次にする事は常に用意し研修員にさせる、と言う様な事を求めていたように思います。

ファシリテーターは“先生”なのでしょうか。
もちろん、この研修での中田さんの役割はコースリーダーで、日本の経済発展の歴史等を教える時は“先生”としての役割を果たされていたと思います。
しかしながら、ファシリテーターは講義でファシリテーションの極意を教える役割にとどまらず、中田さんの講義外で実践されていたファシリテーションスキルに気付き学び、その技を盗む事こそがファシリテーションスキルをマスターする第一歩になるのではないかと感じました。

色々な講義に出て学べることも沢山ありますが、相手が何を意図しているのかを探り、講義や講座の外での人との交流の中から学ぶことは計りしれない物があると思っています。
まだまだファシリテーターマスターへの道は遠いですが、日々アンテナを張り、相手への興味を持って一歩でもマスターへ近づくことができるよう、日々努力しようと思っています。

(金智子 ボランティアスタッフ)



中田がみっちり指導するフィールド研修
マスターファシリテーターを目指す旅@インドネシア