2016年1月12日火曜日

インドの村人に事実質問???

なますてー! 西宮事務所でインターンをしています関西学院大学の土居誠です!
今回は僕がインドで実践した対話型ファシリテーションを紹介したいと思います!

インドのとある村で、現地で運営している学校の問題を把握するために調査をしている時でした。

いきなりですがみなさん、「学校はどうですか??」この質問現地でよく使っちゃいませんか!!!???
僕も過去によくこの質問をしていました。学校を把握したいとなるとなんだか自然とこの質問をしてしまいますよね〜・・・でもですね、だいたいこの質問への返答って、「学校はいいよ!」のようないわゆる褒め言葉じゃないですか?
逆に「ここがダメだよー! もっとこうすべきだ!」そう言ってくれる人ってあまりいないと思います(僕も見た事がありません)

昔の僕はそのような返答が来ても何も感じませんでした。しかしあるときに考えたのです。なんでそんな返答ばっかりなんやろ・・・・・・・・・と。気づいたのは、彼らは僕ら(教育支援をする側)からしたらそれを聞けたら満足、嬉しい、安心と思う答えしか言わないことに気づきました。”ホンネ”を言わずにいわゆる僕たちの機嫌どりをしていた、正式に言うと僕たちがさせていたのです。

知らぬ間に“支援する側””支援される側”といった力関係を対話の中に生み出していることに気づいたのです。
こんな質問をして村の人に本当に思っている事・事実・”ホンネ”を語ってもらえない、僕らの機嫌とりみたいなことをさせてしまっていたら何も現地の現状なんて把握できないし、問題も見つからないし見つかったとしても必要な支援につながらないことに気づきました。

そしてそこから僕は、村の人に学校の問題点を探る時に質問の仕方を変えました。

「最近学校で何か困ったことがありましたか?」
「最近お子さんに何か問題はありましたか?」

といった質問や、授業実施時間に休みがちな子どもの家に行き、
「お子さんはなぜ休んでいるのですか?」ではなく

「お子さん今なにしてますか?」
「お子さん今どこにいますか?」
「それはいつからですか??」
「昨日お子さんに何か変わった事ありましたか?」

といったような質問をするようになりました。もちろん自己紹介を含めた礼儀も忘れずに行います。

質問の仕方を変えた事で、現地の現状・問題把握することがでただけでなく、現地の人とフラットな関係を作る事もできました!!

みなさんも 少し質問の仕方を変えて フィールドワークをされては、日々の生活をされてはいかがでしょうか(*^^*)???

インターン 土居



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