2017年6月7日水曜日

「これは何ですか?」の事実を確かめる質問から始まる~地域を知るための聴き取り訓練のフィールドワーク

コミュニティファシリテーター育成研修 in 沖縄(名護市久志地区)に参加させて頂きました。全国から研修メンバーが集いました。座学でこれまでの受講した講習の復習をした後、グループに分かれて、各集落に向かいました。

なんの縁もゆかりも無い私(達、研修はグループで行われます。お互いの質問の仕方を見ながら後で、アドバイスし合います。)は、集落で、歩いている人、農作業している人から地域の事が知れる深い話を聴くために模索しました。


講座で習ってきたように、こちらが本心から聴きたく、なおかつ相手が、話しやすいことを、話しかける前に観察しました。

そして、第一声、
「(ドキドキしながら、)こんにちわ。私は宮定と申します。関西からきました。お時間頂きますが、地域の事を学びたく、お話聴かせていただいて良いですか?」
(と、自己紹介と名刺を渡します。)
そして、承諾を得られたら(OKを得られると、ほっとします。)、お話をしながら、気になっていた(興味のある)ものを見つけ、それにについて相手が答えやすそうなものを選び、「これは何ですか?」から、質問を始めます。


敷地に入る前に、夏野菜を植えているのが見えました。一輪車で運ばれていた細い葉について、(野菜づくりに必要なのかな?と思い)お聴きしました。
農夫「ススキの葉です。」
私「何に使うのですか?」
農夫「今、夏野菜の敷き草に使います。」
私「敷き草は、稲藁を使うことが多いと思いますが。。。」
農夫「沖縄は、水田が少なくなってきて。これが敷き草(代わり)です。」
ススキの葉から、その後は、今は無い水田のお話から、現在の農作物までの変遷をお聴きすることになりました。。。。

私が、この研修に参加しようとした経緯は、10年前に、私たちは、被災地域の現場で悩みました。ちょうど、阪神・淡路大震災から5年~10年くらい経ったときです。被災者の各自が、生活再建が落ち着き始めた時、被災当事者は、これまでのまちづくりを振り返り始めました。「この災害は何だったのか?生活再建って何だったのか?復興って何だったのか?」と、聴こうと思ったときには、これまで(良い意味でも悪い意味でも)蓄積した被災地支援継続でできた数々の出来事から、当事者と濃密な関係になってしまい、住民当事者の本音が、聴きにくい関係になってしました。本音を聴けないと、地域の状況も把握できません。

その時、ムラのミライ(当時は、ソムニード)を紹介して頂き、遠くインドまで、和田先生・中田先生を追いかけ、本音を聞き出せる関係性の築き方を学びました。「住民を信じること、そして住民一人一人と同じ目線に立って話をしてゆくこと」を糧に、今では、現場で取り組んでいます。夏にまた、研修でお世話になります。ご指導よろしくお願いします。

宮定 章 認定NPO法人まち・コミュニケーション代表理事)







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