2019年6月4日火曜日

a littleの皆さんに聞いてみた メタファシリテーションとa little

ムラのミライa little(以下、ア・リトル)は、「西宮で広げる、地域で助け合う子育ての場プロジェクト」を2018年4月から行っています。2019年5月、ムラのミライとア・リトルがプロジェクトの1年目を振り返る場に、広報ボランティアとして同席しました。
私の広報ボランティアとしての役割は、ムラのミライが持つメタファシリテーションの力をわかりやすく伝えることです。その難しさに喘いでいる私は、ムラのミライがプロジェクトにもたらしたものについて、ア・リトルのみなさんにお聞きしました。

「聞くこと」が持つ力

ア・リトルのようこさんは、「聞くこと」が持つ力について話してくれました。

最初は、メタファシリテーションの手法「聞かないといけない」「アドバイスしてはいけない」というのが苦しかったです。私はアドバイスをして人の役に立ってきたと思っていたので、アドバイスできないことは、人の役に立てていないという気持ちでした。
でも続けていくうちに、聞くことは、自分で答えを導き出すことで問題解決に結びつくメソッドだとわかりました。上手に聞きさえすれば、アドバイスしなくても解決にたどりつくことができます。
このスキルを身に着けたことで、アドバイスという、ともすれば人を傷つけてしまう可能性があるものを使わずに、人の役に立つことができるようになりました。

家族との会話の変化

また、ゆうこさんは、プロジェクトでの効果に加えて、家族との会話の変化を語ってくれました。
5歳の娘との会話が変わりました。保育園での一日の様子を聞くとき、前はざっくりと「お昼何食べた?」などと聞いていましたが、今は「今日は園庭にでたの?」など具体的に聞くようにしています。するとそれをきっかけに本人が思い出して、こんなことをした、あんなことがあった、と一日の出来事を次々と話してくれるんです。
また、メタファシリテーション講座に夫と出たら、夫との会話も変わりました。「a littleの会員何人増えた?」等具体的に聞いてくれるようになり、関心を持ってくれている、知ろうとしてくれていると感動しました。メタファシリテーションはパートナーシップにも役立ちます。生活全般で役に立っています。

力を信じて引き出す

その他にも、
メタファシリテーションは「人の力を信じて引き出す」手法だと思います。その人以上のものを求めるのではなく、その人らしくいられるように接することで、その人が力を出すのを待つ。そのスキルを手に入れて、人への接し方の層が厚くなったように感じます。
 ムラのミライの二人(同プロジェクト担当の原・山岡)は、いつも肯定して聞いてくれるので、うれしくなって次々話してしまいます。力を伸ばしてくれる存在。計り知れないエネルギーを感じます。
 ムラのミライが持っているのは共感力。信頼してくれていて、ああしろこうしろ言わない。見守ってくれている。だからがんばろうと思えるのです。
などのお話をお聞きすることができました。広報ボランティアとして初めて参加したミーティングは、ムラのミライがア・リトルにもたらしたものについて知ることができるうれしい時間となりました。

中川 智子 ムラのミライ 広報ボランティア)



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