2014年4月15日火曜日

なぜと質問せずに理由を尋ねる方法①

事実を聞くときに重要なことの一つが、「なぜ?」を使わないこと。
それは相手の考え(perception)を聞くことになるからです。
今回は、相手の過去の行動の理由について、
「なぜ」と質問せずに聞く方法の一つを紹介します。



■考えさせるな、思い出させろ
過去の行動の理由を尋ねる時に「なぜ」と聞いてはいけないのは、
相手に過去の行動について思い出させることなく、
相手の現時点での考えを引き出してしまうリスクがあるからです。
過去を時系列に沿って聞いていき、相手に事実を思い出させることが大事です。


■時系列に沿って聞いていく
過去の講座から、転職の理由を聞くやり取りを例に挙げます。

「現在の会社に就職したのはいつですか?」
「前の会社を辞めたのはいつですか?」
「最初に転職したいと思ったのはいつか覚えていますか?いつですか?」
「会社を辞めるまでどれくらいの期間、勤めていましたか?」
「入社後、どこに配属されたのですか?」
「その部署でどれくらいの期間、勤めていましたたか?」
「その後は、どの部署に異動したのですか?」
「配属は望んで変わったのですか?」
「他にやってみたいことがあったのですか?」・・・

この事例でお伝えしたいのは、時系列の大切さです。
時系列が分からないと、過去の事実を正確に捉えられないので、過去の行動の理由を聞くことなど到底覚束ないのです。

次回は、過去の事実を具体的に話してもらうために、どのように質問を工夫すればよいのかについて、紹介します。

(2013年度インターン 藤川真之介)