2014年7月1日火曜日

ひとり事実質問

前回のブログでは事実質問の練習方法として「事実質問の観察」を紹介しました。

会議や集会といった議論が行われる場において、そのやり取りが「地上戦」なのか「空中戦」なのかを観察し、議論が「空中戦」になっている場合には「地上戦」に引き摺り降ろすためのワンフレーズを考えてみるというものでした。

いざ使ってみようとするとなかなか思うようにいかない、この事実質問。上達させるには日頃から少しずつ練習することが重要です。前回に引き続き、今回も一人で出来る練習方法を紹介します。
 
「ひとり事実質問」
今回紹介する練習方法は、名前の通り、ひとりで事実質問をするというものです。他者に事実質問をするのと同じ要領で、自分に向かって質問し、その問いに対して答えます。事実のみに則った自問自答を繰り返し行うことで、実際に自分以外の相手に対して質問するときの練習になります。
 
では、簡単な例を見ていきましょう。
「これは何ですか」
最初の質問は「これは何ですか」から始めます。
「これはペンです」
「このペンはあなたが買ったものですか」
贈り物かもしれないので、いつ買いましたかという質問は避けましょう。
「いえ、これは贈り物でもらったものです」
「いつもらいましたか」
「昨年の誕生日にもらいました」
「どなたからもらわれたのですか」
「…恋人です」

このように質問を繰り返し、そこに隠れる事実を引き出してみましょう。
最後の質問のあと、当時の恋人との淡い思い出に浸っていただいてもかまいません。

会議や集会に参加する機会があまり無い方でも、いつでもどこでも気軽に毎日取り組むことが出来ます。部屋にあるもの、身に着けているもの、何でも大丈夫です。自分の身の回りにあるものを指差し、「これは何ですか」から始めてみましょう。
 

(2014年度インターン 山下)