2015年3月17日火曜日

初デートにも使える?!距離を縮める会話の仕方

以前からご紹介している「事実質問」には、話している相手との距離をグッと縮める力があります。

みなさんが最近「あの人と喋っておもしろかったな。また会いたいな!」と思ったのはいつでしょうか?また、その人とはどんなやりとりをしましたか?
もしかすると、その相手は、知ってか知らずか「事実質問」をしていたのかもしれません。
というのも、会話の中で曖昧な質問をするのではなく、相手の経験などの具体的な事実を聞くことで、「あの人とまた喋りたいな!」と思わせることができてしまうからです。

さて、曖昧な質問とは、一体どのようなものでしょうか?
例えば、私が大学時代に1年間滞在したインドネシアから帰国した際、久しぶりに会う友人みんなに聞かれて困った質問があります。

「あっ、久しぶり~!インドネシアから帰ってきたんだ。どうやった?」

この投げかけ、みなさんなら、何と答えますか?
私と友人の実際の会話はこのような感じでした。

私「あ、うん、楽しかったよー」
相手「そっかー、よかったなー。ええなー、私も行ってみたいわぁ」
・・・・・・(会話終了)

これは、普段なら「これから授業やわ~。じゃあね。」と、何気なく済ましてしまうただの挨拶だったのでしょう。
でも、1年ぶりに日本の友達と喋る私にとって、会う人会う人と、上のような進展のないやりとりを繰り返すのは苦痛でした。
「みんな、私が1年間も海外に行って何をしたかとか、何を感じたとか、興味ないん?『どうやった?』って聞かれたって『楽しかったよ』以外に答え方ないやんか!」と、真剣に家族に嘆いたこともありました。

しかし、海外留学に行く友人が周りに多かった私は、留学帰りの友人に自分が何と話しかけているか振り返ってみると、全く同じことを聞いていることに気がつきました。
しかも、「事実質問」という概念に出会うまでは、「じゃあ他にどういった質問の仕方があるのか」と考えても、何も思いつきませんでした。





さて、ここで具体的な事実を聞いてみるとどうなるでしょうか?

「いつ帰ってきたの?」
「インドネシアから日本まで飛行機でどれくらいかかった?」
「どこかで乗り継ぎした?」
「その国でも旅行した?」
「そういえば、ずっとインドネシアにいたの?それとも他のアジアの国に旅行に行ったりした?」
「へぇー、旅行したとき荷物は滞在先に置いていったの?それともまさかバックパックで全部運んだの?」
「住んでたのはどんなところ?学生寮?ホームステイ?」
などなど・・・

このような質問なら私はインドネシアでの経験をそのまま答えることができますし、聞き手もテンポよく次の質問に繋いでいくことができます。
こういったやりとりをすれば、私は何かしら面白いエピソードを話すことができたかもしれないし、お互いの共通の体験を語ることだって出来たかもしれません。
次その人と話をするときも、「そういえば前にこんな話をしていたけど・・・」という会話の出発点にもなったでしょう。

もちろん、すでに仲の良い友人とのやりとりでは、事実質問の力を借りずとも「実のある会話をしているよ!」という方はたくさんいらっしゃると思います。
しかしながら、頻繁に顔を合わす知人、同僚、近所付き合いのある人など「よく話はするけど実はどんな人なのかよく知らない」といった相手の場合はどうでしょうか?
または、初デートなんかでこの質問法を使うと効果的かもしれませんね。

「自分は話しベタでなかなか人と仲良くなることができない!」という方、話のネタを探す前に、まずは「聞く」ことから始めてみませんか?

(海外事業コーディネーター 近藤美沙子)


  



→2時間で理論と実践方法が学べる1,000円セミナー
http://muranomirai.org/intro201604


→本気で実践スキルを身につけたい方へ:フォローアップつき・丸1日の本格講座
http://muranomirai.org/basictrg201605