今度、京都で基礎講座Iを終えて
さらに技術の向上を目指す方たちのために、基礎講座IIをやります。
「さらに技術の向上を目指す」のですから、参加される方たちは、
当然ながら基礎講座Iで習ったことを日々(ま、毎日じゃなくてもいいですけど)
実践していることが前提です。
前振りはこのくらいにして、何をするのか、お話しします。
この基礎講座IIのキーワードは、「階層化」です。
「階層化」についてお話しする前に、
エントリーポイントとリカバリーポイントを覚えていますか?
忘れちゃった方は、「途上国の人々との話し方—国際協力メタファシリテーションの手法」のパートIIIの第一章、「メタファシリテーションの技法解説」を復習してください。
例えば、コーヒーをエントリーポイントにして
インタビューを始めるという例を挙げましたね。
話の糸口を探っていく基本は、「もし自分が相手だったら・・・」ということでしたね。
コーヒーを買ったのかな?
自分で作ったのかな?
買ったとしたらどこで買ったのかな?
自分で作ったとしたら、どこで作ったのかな?
コーヒーを淹れるとしたら、まずお湯を沸かす。
その水はどこから汲んだのかな?
沸かすときの燃料はなに?などなど。
コーヒーのことをずっと聞いていく。
そうすると、相手の暮らしの様子が少し見えてくる。
でも、あ、これ以上質問が出てこなくなった、というときのためのリカバリーポイント。
あ、そうそう、水は井戸から汲むと言っていたな。
じゃ、井戸について聞いてみるか。
これで、またしばらく質問が続き、
さらに相手の暮らしの様子が分かってきますね。
でも、また袋小路に・・・あ、じゃあ燃料は薪だと言っていたから薪について聞いてみよう。
はい、またリカバリーポイントのお世話になりました。
これは、コーヒーを淹れるという行為にまつわる諸々を、一つずつほぐしていく、相手の答の中に次の一手を探っていくというやり方です。
まず、このやり方に慣れてください。
段々習熟していくうちに、対話の流れが見えてくるようになります。
もちろん、対話の「ネタ」を見つけるための観察も重要です。
いざ話を始める前までの観察、そして対話の最中の観察も。
ところで、リカバリーポイントは、別の言葉で言うと
コーヒーという「ネタ」の下の階層にある「サブ・ネタ」です。
あなたの前に、カップに入ったコーヒーがあります。
とりあえずここから考えられるサブのネタは、
コーヒーの豆、淹れるための水、水を沸かすための燃料、など。
他にもありますが、それを考えるのは読者の皆さんにお任せします。
さて、このサブ・ネタの下にも、さらにサブ・サブ・ネタがあります。
基礎講座Iでは、これを対話を通して探っていく、
つまり対話の時間の経過に従って、リカバリーポイントが増えていく、
という風に教えています。
というより、事実質問というものを体感し、それを続けていく、
そのために対話をしながら次の質問を見つけていくということをしました。
基礎講座IIでは、
あらかじめある程度対話の道筋(道は一つではありません)を思い描きながら、
つまり幾つかの道筋を考えながら(ざっとした地図を画くようなものです)対話を進める、
ということを学びます。
それが、ネタの階層化をざっと最初にしてしまうという技です。
この続きは、基礎講座IIに出て学んでください。
(和田信明)
→読み切り形式でどこからでも読める、対話型ファシリテーションの入門本。
「対話型ファシリテーションの手ほどき」 (700円+税 2015年12月発行)
→丸1日で本格的にメタファシリテーション(対話型ファシリテーション)手法を学ぶセミナー
メタファシリテーション基礎講座
このブログ記事の筆者=原康子も各地で講師として登場します!
さらに技術の向上を目指す方たちのために、基礎講座IIをやります。
「さらに技術の向上を目指す」のですから、参加される方たちは、
当然ながら基礎講座Iで習ったことを日々(ま、毎日じゃなくてもいいですけど)
実践していることが前提です。
前振りはこのくらいにして、何をするのか、お話しします。
この基礎講座IIのキーワードは、「階層化」です。
「階層化」についてお話しする前に、
エントリーポイントとリカバリーポイントを覚えていますか?
忘れちゃった方は、「途上国の人々との話し方—国際協力メタファシリテーションの手法」のパートIIIの第一章、「メタファシリテーションの技法解説」を復習してください。
例えば、コーヒーをエントリーポイントにして
インタビューを始めるという例を挙げましたね。
話の糸口を探っていく基本は、「もし自分が相手だったら・・・」ということでしたね。
コーヒーを買ったのかな?
自分で作ったのかな?
買ったとしたらどこで買ったのかな?
自分で作ったとしたら、どこで作ったのかな?
コーヒーを淹れるとしたら、まずお湯を沸かす。
その水はどこから汲んだのかな?
沸かすときの燃料はなに?などなど。
コーヒーのことをずっと聞いていく。
そうすると、相手の暮らしの様子が少し見えてくる。
でも、あ、これ以上質問が出てこなくなった、というときのためのリカバリーポイント。
あ、そうそう、水は井戸から汲むと言っていたな。
じゃ、井戸について聞いてみるか。
これで、またしばらく質問が続き、
さらに相手の暮らしの様子が分かってきますね。
でも、また袋小路に・・・あ、じゃあ燃料は薪だと言っていたから薪について聞いてみよう。
はい、またリカバリーポイントのお世話になりました。
これは、コーヒーを淹れるという行為にまつわる諸々を、一つずつほぐしていく、相手の答の中に次の一手を探っていくというやり方です。
まず、このやり方に慣れてください。
段々習熟していくうちに、対話の流れが見えてくるようになります。
もちろん、対話の「ネタ」を見つけるための観察も重要です。
いざ話を始める前までの観察、そして対話の最中の観察も。
ところで、リカバリーポイントは、別の言葉で言うと
コーヒーという「ネタ」の下の階層にある「サブ・ネタ」です。
あなたの前に、カップに入ったコーヒーがあります。
とりあえずここから考えられるサブのネタは、
コーヒーの豆、淹れるための水、水を沸かすための燃料、など。
他にもありますが、それを考えるのは読者の皆さんにお任せします。
さて、このサブ・ネタの下にも、さらにサブ・サブ・ネタがあります。
基礎講座Iでは、これを対話を通して探っていく、
つまり対話の時間の経過に従って、リカバリーポイントが増えていく、
という風に教えています。
というより、事実質問というものを体感し、それを続けていく、
そのために対話をしながら次の質問を見つけていくということをしました。
基礎講座IIでは、
あらかじめある程度対話の道筋(道は一つではありません)を思い描きながら、
つまり幾つかの道筋を考えながら(ざっとした地図を画くようなものです)対話を進める、
ということを学びます。
それが、ネタの階層化をざっと最初にしてしまうという技です。
この続きは、基礎講座IIに出て学んでください。
(和田信明)
→読み切り形式でどこからでも読める、対話型ファシリテーションの入門本。
「対話型ファシリテーションの手ほどき」 (700円+税 2015年12月発行)
→丸1日で本格的にメタファシリテーション(対話型ファシリテーション)手法を学ぶセミナー
メタファシリテーション基礎講座
このブログ記事の筆者=原康子も各地で講師として登場します!