ムラのミライでインターンをしております、三谷と申します。
先週(2016年11月22日)の和田さんの記事を拝見しまして、改めて相手の立場に立って物事をみる難しさを実感する、とあるインターン出勤日の午後。
なるほど!コーヒー一杯でこんなにも質問できるのか!
よし、私も練習しよう!と事務所のパソコンから顔を上げ、目の前にあるもので試してみる。
"SOMNEED"と書かれた女性像が立っている。
よし、彼女をターゲットにしよう。
しかし、頑張って搾り出しても10個程しか出ず断念。
なんていう入門セミナーや基礎講座Ⅰの受講者の方、多いのではないでしょうか。
そんな方にとっておきの練習方法がございますので紹介させていただきます。
以下、「途上国の人々との話し方」から一部抜粋しました。
先週(2016年11月22日)の和田さんの記事を拝見しまして、改めて相手の立場に立って物事をみる難しさを実感する、とあるインターン出勤日の午後。
なるほど!コーヒー一杯でこんなにも質問できるのか!
よし、私も練習しよう!と事務所のパソコンから顔を上げ、目の前にあるもので試してみる。
"SOMNEED"と書かれた女性像が立っている。
よし、彼女をターゲットにしよう。
しかし、頑張って搾り出しても10個程しか出ず断念。
なんていう入門セミナーや基礎講座Ⅰの受講者の方、多いのではないでしょうか。
そんな方にとっておきの練習方法がございますので紹介させていただきます。
以下、「途上国の人々との話し方」から一部抜粋しました。
◆身の回りの「もの」を取り上げ事実質問を30考える
例えば以下のようなものがあるが、家中、あるいは事務所中を探せば、さらにいろいろなものが見つかるはずだ。
例:机の上や引き出しの中から貰った文房具、お気に入りの装身具や衣類、子どもの頃に書いた絵や作文
これを目の前い置いて、どんな事実質問が可能か、とにかく羅列してみる。
最初の質問は常に「これは何ですか」。
次は「いつから持っているのですか」
「どこで手に入れたのですか」
「いくらでしたか」
「材料は何ですか」
「使ったことはありますか」などなど、モノの性格によって質問も多少は違ってくるが、
とにかく30を目指して質問を作ってみる。
次は、質問に続いて、答えも考えてみる。
ひとつの質問が出てきたらさらにそれに関する事実質問をしてみる。
数珠繋ぎに質問するうちに、最初のものからどんどん方向が逸れて行っても一向に構わない。
大切なのはとにかく事実質問をしてみるを繋げていくことであるから。
そのうち、これまで忘れかけていた思い出や、意識していなかった好みなどが浮かび上がったら大成功である。
ちなみに私の場合だと、
パソコン机の隅に、直径10センチくらいある大きな竹筒でできたペン立てが置いてある。
これはラオスで村人からプレゼントされたもので、本来は弁当箱(もち米入れ)だったものをペン立ての代用をしている。
実は普段このことをすっかり忘れてペン立てだと思い込んでいたのに、実例を探そうとしているうちに、そのことを思い出したのである。
実際に練習する際には、
「これは何ですか?」
「ペン立てです。でも本来は弁当箱です。」
「いつ手に入れたのですか?」
「2003年の終わりごろだと思います。」
さらには、「どこで」「誰に」と自問自答していくわけである。
ひとつやってみて、うまくいかないようだったら、他のもので試してみよう。
とにかくどんどんやってみるのがいい。
いくつかやってみて、どんなものが質問しやすかったか、しにくいものはどんなものだったか、などを振り返るのもいい。
ここで重要なのは、ひとつの「もの」や「こと」には、多様な側面があることに気づくことである。
相手が持っている鉈(なた)ひとつ取っても、材質(これも取っ手の材質と刃の金属の部分に大きく分かれ、入手方法もメンテナンスの仕方もそれぞれ全く違うことが考えられる)、用途、大きさ、デザイン、値段、使用暦、耐久性などなど実に多様な側面を持っているのであるから、それぞれの要素について執拗に事実質問していくなら、それだけで何時間でも質問を繋げていくことができる。
あくまでも原理的にはということであって、実際には行き詰ることなく、かつ互いに飽きることなく対話を続けていくには、そのための技術と経験が必要であることは言うまでもない。
裏を返せば、事実質問を行うことは、物事の持つ多様な側面についての知識と各要素間の相関関係への理解を深めるための絶好の訓練になる。
その積み重ねが、ものごとへの理解を飛躍的に高めてくれること、設けあいである。
その入り口としてこの練習をぜひやってみてほしい。
(書籍『途上国の人々との話し方』p274-p276より)
私とモノとの関係性を考えながら
もう一度考え直してみる。
誰に聞くことにしようかな。
女性像を売ってるおじさんに聞くとしよう。
「おじさんが作ったの?」
「何の木で何の道具で作ったの?」
「誰かモデルがいるの?あなたのお母さんとか、奥さんとか。」
「この女性に名前はついているの?初恋の人とか…」
いつもの私の「いつ」「どこ」「誰」だけのありきたりな質問から具体的な質問が出てくるぞ!
この練習を続けていけばいつもと違う景色が見えてくるかもしれない!
毎日30個を目標にして色んな側面を見ることができる目を養いたいと思います。
尚、今回ご紹介したファシリテーションの練習方法は、
書籍『途上国の人々との話し方』で詳しく紹介しています。
もう一度考え直してみる。
誰に聞くことにしようかな。
女性像を売ってるおじさんに聞くとしよう。
「おじさんが作ったの?」
「何の木で何の道具で作ったの?」
「誰かモデルがいるの?あなたのお母さんとか、奥さんとか。」
「この女性に名前はついているの?初恋の人とか…」
いつもの私の「いつ」「どこ」「誰」だけのありきたりな質問から具体的な質問が出てくるぞ!
この練習を続けていけばいつもと違う景色が見えてくるかもしれない!
毎日30個を目標にして色んな側面を見ることができる目を養いたいと思います。
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(ムラのミライ 関西事務所インターン 三谷遥来)
→読み切り形式でどこからでも読める、対話型ファシリテーションの入門本。
「対話型ファシリテーションの手ほどき」 (700円+税 2015年12月発行)
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