2016年12月6日火曜日

「留学どうだった?」「楽しかった!」本当に一言で表せられる?

こんにちは!ムラのミライ関西事務所インターンの吉﨑です。
朝晩の冷えこみが厳しくなりすっかり冬になってしまいました。
さて、今回はまだ「メタファシリテーションって何だろう……」と思っている方や
「いや、もうすでに知っているよ」という方にも私の体験談をぜひ共有したいと思います。

「カナダどうだった?」
1年間のカナダ高校留学から帰ってきた際、耳にタコができるくらい聞かれた質問です。
みなさんは何と返事をしますか?
私は「うーん、いろいろあったけど楽しかったよ。」などとテキトーに返事をしていました。
正直私の留学生活は、「毎日がワンダフル~♪」という訳でもなく、
むしろしんどかった時期の方が長かったくらいです。
しかし「どう(HOW)だった?」と聞かれると、
『辛いことも多かったけど、最後は笑って終われたし楽しいこともあったしなー。
てかそもそも一年を一言で言い表せへんなー。』と思うあまり、
結局「楽しかった。」というあいまいな返事になってしまうのです。
さて、これが普段のたわいもないおしゃべりなら問題はありません。(ちょっと相手が返事に困るくらいです。)
しかし、もしもこれが相手に何か問題が生じていてそれを解決しなければいけない…!というシチュエーションだったとしましょう。
その問題の本当の原因・解決策は何なのか、相手自身に気づかせる必要がありますよね。
これが「(対話型)メタファシリテーション」なのです。
なんだか難しそうだな…と思うかもしれませんが、方法はいたって簡単!
「いつも」や「どんな」「どう」「なぜ」、つまり相手の考えや思い込みを聞かずに事実のみをきいていきます。
なので、もしこの方法を使って当時の私と対話をしていたら、
『カナダでは誰と一緒に住んでたの?』
「ホストママと1歳下のホスト、留学生の韓国人の女の子、あと犬と猫2匹だよ。」
『へえー。カナダの家族って大家族をイメージしてたけど、二人だったんだね。ホストファミリーとはどこかに旅行で出かけたりした?』
「うん、留学当初にホストママのおばさんの別荘にみんなで遊びに行ったよ。けどそれ以外は行っていないやー、泊りがけでチアの大会に出に行ったけど…」
…というように話が進んでいき、そのチアの大会宿泊直後にホストママと大喧嘩をしたことやそれが原因で悩んでいた時に学校の友達に救われたこと等事実が出てきていたでしょう。
しかし「どうだった?」の一言ではこんな事実にはたどり着けないと思います。

もっと当時のことをだらだらと書きたい気持ちもありますが、
『メタファシリテーションブログ』なので今回はここらへんでやめておきたいと思います。(笑)
帰国時の私は、ほかの友達と自分を比べて自分の1年が失敗したように感じていました。
しかし今回この内容を記事にするべく、自分自身にメタファシリテーション(事実質問)をしたところ、当時の自分は精一杯頑張っていたし失敗じゃなかったのではないかと思えるようになりました。
長くなりましたが、今回はこの辺で終わりにします。
最後まで読んでくださりありがとうございました。





(ムラのミライ 関西事務所インターン  吉崎日菜子



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