初めてのブログへの投稿になります。
私は神戸で接骨院を開業しながら、森ノ宮医療学園専門学校柔道整復科で兼任(非常勤)講師をしております。
2006年~2008年の3年間、外務省の「日本NGO連携無償資金協力」を得て、「日本伝統治療(柔道整復術)普及事業」をモンゴル国の各地およびモンゴル国立健康科学大学にて行いました。
2009年10月~2011年3月まで、JICA草の根技術協力(草の根支援型)の支援を受け、「日本伝統治療(柔道整復術)普及プロジェクト」をモンゴルにて同様に行いました。
私が、対話型ファシリテーションに出会ったのは、2011年8月と9月にJICA地球ひろばで行われた「組織力アップ!NGO人材育成研修 プロジェクトマネージメントコース」の中田先生の講義でした。
今回のブログへの投稿をきっかけに講習当時のノートを見直してみると、事実を知るために事実をきく、Why(なぜ)を分解する、○○したことがありますか?など「事実質問」の基本、とくに「Whenの破壊力」について学びました。
そして、印象に残っていることは、誰でも豊かな経験を持っている、しかしながら、私達は経験から学ぶことが出来ない、経験は分析することで学ぶ。信じて待つ!!変化は内側から起こる。内側の変化は促進する。信念は小さな積み重ねである。そしてそれが自信である。タイムラグがある。待つ!!、もうちょっと待つ。ここですべでの大事なことが起こる。でした。
この講義を境に、自院では施術の時の問診時に意識して「When」を中心に事実質問を行うように意識しだし、専門学校の講義でも問診方法として事実質問を行うようになりました。
大きな実践の場としては、2011年9月~2016年8月まで、JICA草の根技術協力(草の根パートナー型)の支援を受け、モンゴル国にて実施した「日本伝統治療(柔道整復術)指導者育成・普及プロジェクト」でした。
モンゴルの最西端にあるバヤンウルギー県が事実質問のデビューでした。
今から思うとインタビュー手法としてしか用いることが出来ませんでしたが、宿泊先のホテル従業員にまず、全員に対して「ケガをしたことがありますか?」と質問し、ケガをしたことがあると答えた女性(写真の左から2番目、黄色いエプロンの方)にさらに突っ込んで、質問を続けていくと
Q:ケガを何回しましたか?
A:3回骨折したことがあります。
Q:どの部位を骨折しましたか?
A:上腕骨です。
Q:どこで診てもらいましたか?
A:バヤンウルギーで有名なバリアッジ(民間手技療法士)に診てもらいました。変形が残っていたので、県立病院の外科医に診てもらい3ヶ月固定しました。
このようにモンゴルにおける医療の問題点も浮き彫りになってきました。
ただし、事実質問によって相手に気づきを促すという本来の目的には、ほど遠い状態でしたが、デビュー戦に気を良くして、地域住民にもどんどんインタービューを行っていきました。
そして、バヤンウルギー県の現実の一端を知ることが出来ました。
これ以降、試行錯誤しながら、経験を分析しながら事実質問を実践していきました。
そして、モンゴル編最大の山場は、プロジェクト最終報告書の作成でした。
私は、モンゴル人関係者が中心となって作成し、完成することを課題としました。
そのためにも「信じて待つ!!」を時には、揺らぎそうになりましたが、日本側で必要な資料以外は、すべてモンゴル人関係者で作成し、完成することが出来ました。
ただし完成は、最終報告会の前日でした。
JICAの終了時評価のグッドプラクティス、教訓、提言などのコメント欄に、表現は少し違いますが、『事業実施においては計画通り に進まない場面も数多くあったものの、都度丁寧に話し合いを行い、すぐに答えを出すのではなく「待 つ」姿勢を大事にすることで課題を乗り越えてきた』と対話型ファシリテーションの最終奥義である「信じて待つ」を実践することができました。
この経験が、森ノ宮医療学園専門学校での講義に役立つのです。
(根來接骨院 根來信也)
→読み切り形式でどこからでも読める、対話型ファシリテーションの入門本。
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私は神戸で接骨院を開業しながら、森ノ宮医療学園専門学校柔道整復科で兼任(非常勤)講師をしております。
2006年~2008年の3年間、外務省の「日本NGO連携無償資金協力」を得て、「日本伝統治療(柔道整復術)普及事業」をモンゴル国の各地およびモンゴル国立健康科学大学にて行いました。
2009年10月~2011年3月まで、JICA草の根技術協力(草の根支援型)の支援を受け、「日本伝統治療(柔道整復術)普及プロジェクト」をモンゴルにて同様に行いました。
私が、対話型ファシリテーションに出会ったのは、2011年8月と9月にJICA地球ひろばで行われた「組織力アップ!NGO人材育成研修 プロジェクトマネージメントコース」の中田先生の講義でした。
今回のブログへの投稿をきっかけに講習当時のノートを見直してみると、事実を知るために事実をきく、Why(なぜ)を分解する、○○したことがありますか?など「事実質問」の基本、とくに「Whenの破壊力」について学びました。
そして、印象に残っていることは、誰でも豊かな経験を持っている、しかしながら、私達は経験から学ぶことが出来ない、経験は分析することで学ぶ。信じて待つ!!変化は内側から起こる。内側の変化は促進する。信念は小さな積み重ねである。そしてそれが自信である。タイムラグがある。待つ!!、もうちょっと待つ。ここですべでの大事なことが起こる。でした。
この講義を境に、自院では施術の時の問診時に意識して「When」を中心に事実質問を行うように意識しだし、専門学校の講義でも問診方法として事実質問を行うようになりました。
大きな実践の場としては、2011年9月~2016年8月まで、JICA草の根技術協力(草の根パートナー型)の支援を受け、モンゴル国にて実施した「日本伝統治療(柔道整復術)指導者育成・普及プロジェクト」でした。
モンゴルの最西端にあるバヤンウルギー県が事実質問のデビューでした。
今から思うとインタビュー手法としてしか用いることが出来ませんでしたが、宿泊先のホテル従業員にまず、全員に対して「ケガをしたことがありますか?」と質問し、ケガをしたことがあると答えた女性(写真の左から2番目、黄色いエプロンの方)にさらに突っ込んで、質問を続けていくと
Q:ケガを何回しましたか?
A:3回骨折したことがあります。
Q:どの部位を骨折しましたか?
A:上腕骨です。
Q:どこで診てもらいましたか?
A:バヤンウルギーで有名なバリアッジ(民間手技療法士)に診てもらいました。変形が残っていたので、県立病院の外科医に診てもらい3ヶ月固定しました。
このようにモンゴルにおける医療の問題点も浮き彫りになってきました。
ただし、事実質問によって相手に気づきを促すという本来の目的には、ほど遠い状態でしたが、デビュー戦に気を良くして、地域住民にもどんどんインタービューを行っていきました。
そして、バヤンウルギー県の現実の一端を知ることが出来ました。
これ以降、試行錯誤しながら、経験を分析しながら事実質問を実践していきました。
そして、モンゴル編最大の山場は、プロジェクト最終報告書の作成でした。
私は、モンゴル人関係者が中心となって作成し、完成することを課題としました。
そのためにも「信じて待つ!!」を時には、揺らぎそうになりましたが、日本側で必要な資料以外は、すべてモンゴル人関係者で作成し、完成することが出来ました。
ただし完成は、最終報告会の前日でした。
JICAの終了時評価のグッドプラクティス、教訓、提言などのコメント欄に、表現は少し違いますが、『事業実施においては計画通り に進まない場面も数多くあったものの、都度丁寧に話し合いを行い、すぐに答えを出すのではなく「待 つ」姿勢を大事にすることで課題を乗り越えてきた』と対話型ファシリテーションの最終奥義である「信じて待つ」を実践することができました。
この経験が、森ノ宮医療学園専門学校での講義に役立つのです。
(根來接骨院 根來信也)
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