2017年9月、セネガルに再びやってきた和田による研修が、プロジェクトを実施している3つの村で行われました。だんだんと農業味を帯びてきた研修の様子を少しお伝えします。
バガナ村での研修。
次の作業は、自分たちが5年間で栽培した作物をもう一度振り返り、それらを「科」と必要な休耕年数ごとに分類していきます。
バガナ村での研修。
ファシリテーター和田からの課題で、参加者たちは一人一人が自分の畑で過去5年間に栽培した作物を思い出して書いていきます。
「稗(ヒエ)-稗ー稗―稗―稗」…ある人は一つの畑で5年間同じ作物を育てました。
「ピーマンーミントー唐辛子―玉ねぎーオクラ」…ある人は年ごとに違う作物を栽培していました。
こうして、農民たちの作物栽培状況が見えてきました。
和田「では、この栽培方法はなんと言いますか?」
「稗(ヒエ)-稗ー稗―稗―稗」…ある人は一つの畑で5年間同じ作物を育てました。
「ピーマンーミントー唐辛子―玉ねぎーオクラ」…ある人は年ごとに違う作物を栽培していました。
こうして、農民たちの作物栽培状況が見えてきました。
和田「では、この栽培方法はなんと言いますか?」
「ナスー唐辛子―トマトーピーマンージャガイモ…」と、和田が板書していきます。
みなさんは、何だかわかりますか?
参加者の一人が「これは連作だ!」と声を上げます。
和田「どうして?」
村人「同じ科に属しているから。」
そうなのです。違う植物であっても、同じ科に属していると連作と見なされるのですね。私も初めて知りました。
和田「どうして?」
村人「同じ科に属しているから。」
そうなのです。違う植物であっても、同じ科に属していると連作と見なされるのですね。私も初めて知りました。
村人たちが書き出した作物の例を使って、「連作」(同じ土地に1種類の作物を栽培し続けること)と「輪作」(同じ土地に異なる種類の作物を交代して繰り返し栽培すること)の概念を確認したわけです。
それから和田は、連作に耐性のない作物の「連作障害」を説明していきます。
・特定の栄養分が欠乏する
・寄生虫、害虫、病気が増える
この連作障害を避けるため、作物ごとの「科」と、特定の作物栽培に必要な休耕年数を学んでいきます。
こういった知識は、農業の基本のはずなのですが、気づかずに農業をしてきた参加者も多いようで、みな頭をフル回転させながら聞いていました。
・特定の栄養分が欠乏する
・寄生虫、害虫、病気が増える
この連作障害を避けるため、作物ごとの「科」と、特定の作物栽培に必要な休耕年数を学んでいきます。
こういった知識は、農業の基本のはずなのですが、気づかずに農業をしてきた参加者も多いようで、みな頭をフル回転させながら聞いていました。
こうした作業を通して、作物の栽培手法が適切かどうかを、こちらが指摘しなくても自分たちで判断することができるようになるのです。
(セネガル駐在 菊地綾乃)
★プロジェクトについて
プロジェクト名:地域資源の循環による農村コミュニティ生計向上プロジェクト~農村青年層のための「ファーマーズ・スクール」
JICA草の根技術協力事業(パートナー型)
セネガルの農家を応援してください!募金キャンペーン実施中
http://muranomirai.org/2017bokin
プロジェクト名:地域資源の循環による農村コミュニティ生計向上プロジェクト~農村青年層のための「ファーマーズ・スクール」
JICA草の根技術協力事業(パートナー型)
セネガルの農家を応援してください!募金キャンペーン実施中
http://muranomirai.org/2017bokin