2017年12月19日火曜日

「なにかあったの?」でつくるグループの雰囲気


 はじめまして、ムラのミライ関西事務所でボランティアをさせて頂くことになりました。黒崎です。

 大学では今年設立されたとあるサークルで代表をしております。
サークルなどの組織運営は、構成員であるメンバーの主体的なコミットが求められています。
しかし、メンバーに主体性を促すのは至難の業です。


 つい先日、メタファシリテーション入門講座を受け、
メンバーに主体性を促すヒントを得ました。


想像してみてほしいことがあります。
 あなたが所属している会社や組織のミーティングに参加できなくなりました。
その際、下記①・②の質問をされたとき、どのように感じますか?


①「なんで来ないの?」


②「何かあったの?」


①は詰められているようなネガティブなイメージを受けますが
②は過去に起こった事実を聞かれているだけで
詰められているような感じがしませんね。

この二つの大きな違いは

  “Why” と “What”  です。

 「なんで来ないの?」は理由を聞いていますが、必ずしも事実で答えられるとは限りません。(≠事実質問)
しかし、「何かあったの?」は過去に起こった事実を聞いております。(=事実質問)

メタファシリテーション入門講座を受ける前、
私は「Why?」のようなネガティブな印象を受ける質問を
サークルメンバーにしていたかもしれません。

ひとつ現在進行形で起こっているネガティブな事例を挙げましょう。

大学の授業では、グループワークをする事が度々あります。
今学期受けている授業で、三回ほどグループで発表する機会があり、
その発表は授業外でも集まらないとなかなか進めることができないものでした。

グループにはリーダーがいるのですが、
そのリーダーが先日連絡も無く、集まりに来ませんでした。

ーーー「何で来なかったの?」
と集まりのあとに連絡をしたところ、二日後に

「バイトだった。」
と連絡がきました。

同じ週の発表日、リーダーは授業に来ず。
授業後、同じように理由を聞いたところ、

「寝坊した。」
と連絡が来ました。
この一連の出来事からグループメンバーはリーダーに対し、
そもそもプレゼンをする気がないんじゃないか?と不信感が募っています。
あと一回プレゼンの機会があるのですが、このままだと大変です。

しかし、グループメンバーのリーダーに対する不信感は、私にも原因があるのかもしれません。
もし、私が「何でこないの?」「何で来なかったの?」と聞かずに

「なにかあったの?」だったり「昨日の夜なにかあったの?」と聞いていたら、
リーダーも答えやすかったかもしれませんし、メンバーも今ほど不信感を抱かなかっただろうと思います。

後日談としては、
リーダーに「寝坊したってことは、前の日の晩、夜遅くまで何かしてたの?」と聞いたところ
「発表のプレゼン資料づくりを朝五時までしてた。」といい、
結局使えなかったけど、とプレゼン資料を見せてくれました。


先日受けた「メタファシリテーション入門講座」は
「途上国の人々との話し方」をテーマにしていましたが、
日常的に自分の身近にいる人々にも使えるんだ!と実感しました。


ネガティブな要素は組織から人を遠ざけてしまう要素にもなりかねません。

皆様も、「事実質問」を通して、ネガティブな印象を受けない対話を実践してみませんか?

(ボランティア/ 黒崎 のえみ)


→こちら、私が参加したメタファシリテーション入門講座です!

http://muranomirai.org/intro201604