2017年度から始まった助け合うための子育てコミュニケーション講座。過去3回の講座参加者を対象に、ステップアップ講座を開催しました。
講座では、メタファシリテーション手法の復習や事実質問をペアで練習したあと、参加者に、最近「何で○○しないの?」と家族に言ったお話を聞いてみました。
【講師からの質問】
講師: 最近、「何で○○しないの?」、「何で○○したの?」と家族に使ったことはありますか?
参加者A(以下A): あります、あります!
講師: 何て言いましたか?
A: 息子に「何で、洋服片付けないの?!」って毎日言っています。
講師: 今朝もですか?
A: はい。
講師: 昨日もですか?
A: はい毎日。やるまで待っていたんですが、つい言ってしまいました。相手も嫌な気持ちになるって分かっているんですけど我慢できなくて。
講師: そうなんですね。「何で〜しないの?!」と言うと相手の自己肯定感が下がるだけではなく、『何であんな言い方しちゃったんだろう・・・』と自分の自己肯定感も下がります。
メタファシリテーションを使って、この下げ合いっこをやめることができます。
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さて、最近みなさんも「何で片づけしないの?」とご家族に言ったり、言われたりしたことはありましたか?私もよく家族に使ってしまいます。でも、お互いに自己肯定感が下がるばかりか、相手が「物を片付ける」という習慣も身に付かないですよね。
そこで、講座では、Aさんの息子さんが自分から洋服を片付けるようになるには、息子さんにどんな事実質問ができるかを考え、Aさんには息子さんとして答えてもらいました。
みなさんも一緒に、どんな質問をすると「洋服を片づけたくなるのか」を考えてみて下さい。
【参加者からの質問→参加者Aさんの回答】
・いつ着替えましたか?→朝起きてすぐ。脱いだパジャマはそのままで、洗面所に片付けてと言うと片付けました。
・片付けて欲しいのはパジャマなんですね。片付け場所は決まっていますか?→はい、洗面所です。
・今朝どこでパジャマを脱ぎましたか?→リビング
・今朝どこから洋服を取ってきて、着替えましたか?→自分の部屋から洋服を取ってきました。寝室など着替え場所は決まっていません。
・洋服はいつ選びましたか?→今日は朝選びましたが、なぜか前日に用意している時もあります。
・他に任せていること(お手伝い)は何ですか?→夕飯後にお皿を運ぶのと、夕飯前に机の上を片付けて家族分のお箸を並べます。
講師: 成功事例を聞くといいですね、ヒントがあるかもしれません。
・今朝はパジャマを畳みましたか?→畳みません。とりあえず見えない所に収納されていればいいんです。言えば片付けるんですが、言わないとやらなくて
・置き場所は、洗面所でないと困ったことはありますか?
→私が洗面所だと、お風呂あがりに便利なので。息子は洗面所じゃなくても、困らないと思います。
講師: 導線を聞いて、無駄がないかを確認するといいですね。パジャマは、洗面所じゃなくても、見えない所に片付いていればいいんでしたね。着替えが自分の部屋にあるなら、導線にパジャマをポイっと入れられる箱を置くなど考えられますよね。相手を変えることより、自分が思い込みに気づいて変わることの方が簡単です。
・(自分の子どもは、シール貼りが好きなので)パジャマを片付けたら、シールを貼るのも楽しいですね。
→シールいいですね!ちょうど昨日、幼稚園のときの出席ノートを見て、子どもが学校でもシール貼りやって欲しいなって言ってたんです!可視化できるし、早速シールを買いに行きます。でも、子どもの自主性を大切にしたいのですが、こちらからパジャマ片付けたら、シールを貼ろうと提案していいんですか?
講師:本人がやりたいと言って、決めたことならいいんです。無理矢理シール貼ろう、ではないですから。本人が決めたことならそれを実現することで自己肯定感が上がります。一緒に楽しんで続けられる仕掛けをつくっていくのは大切です。シールを買いに行くことから、一緒にしてもいいですね
→息子は、表をつくるのが得意なのでシールを貼る台紙を作ってもらいます。
---
さて、参加者Aさんは、自分の息子さんに合った解決策を見つけたようですね。その後のパジャマ問題は解決されたのか・・・?次回のブログでは、その後の息子さんのご様子や講座の感想をご本人に投稿いただきます。後編をお楽しみに。
(山岡 美翔 ムラのミライ 理事)
講座では、メタファシリテーション手法の復習や事実質問をペアで練習したあと、参加者に、最近「何で○○しないの?」と家族に言ったお話を聞いてみました。
【講師からの質問】
講師: 最近、「何で○○しないの?」、「何で○○したの?」と家族に使ったことはありますか?
参加者A(以下A): あります、あります!
講師: 何て言いましたか?
A: 息子に「何で、洋服片付けないの?!」って毎日言っています。
講師: 今朝もですか?
A: はい。
講師: 昨日もですか?
A: はい毎日。やるまで待っていたんですが、つい言ってしまいました。相手も嫌な気持ちになるって分かっているんですけど我慢できなくて。
講師: そうなんですね。「何で〜しないの?!」と言うと相手の自己肯定感が下がるだけではなく、『何であんな言い方しちゃったんだろう・・・』と自分の自己肯定感も下がります。
メタファシリテーションを使って、この下げ合いっこをやめることができます。
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さて、最近みなさんも「何で片づけしないの?」とご家族に言ったり、言われたりしたことはありましたか?私もよく家族に使ってしまいます。でも、お互いに自己肯定感が下がるばかりか、相手が「物を片付ける」という習慣も身に付かないですよね。
そこで、講座では、Aさんの息子さんが自分から洋服を片付けるようになるには、息子さんにどんな事実質問ができるかを考え、Aさんには息子さんとして答えてもらいました。
みなさんも一緒に、どんな質問をすると「洋服を片づけたくなるのか」を考えてみて下さい。
【参加者からの質問→参加者Aさんの回答】
・いつ着替えましたか?→朝起きてすぐ。脱いだパジャマはそのままで、洗面所に片付けてと言うと片付けました。
・片付けて欲しいのはパジャマなんですね。片付け場所は決まっていますか?→はい、洗面所です。
・今朝どこでパジャマを脱ぎましたか?→リビング
・今朝どこから洋服を取ってきて、着替えましたか?→自分の部屋から洋服を取ってきました。寝室など着替え場所は決まっていません。
・洋服はいつ選びましたか?→今日は朝選びましたが、なぜか前日に用意している時もあります。
・他に任せていること(お手伝い)は何ですか?→夕飯後にお皿を運ぶのと、夕飯前に机の上を片付けて家族分のお箸を並べます。
講師: 成功事例を聞くといいですね、ヒントがあるかもしれません。
・今朝はパジャマを畳みましたか?→畳みません。とりあえず見えない所に収納されていればいいんです。言えば片付けるんですが、言わないとやらなくて
・置き場所は、洗面所でないと困ったことはありますか?
→私が洗面所だと、お風呂あがりに便利なので。息子は洗面所じゃなくても、困らないと思います。
講師: 導線を聞いて、無駄がないかを確認するといいですね。パジャマは、洗面所じゃなくても、見えない所に片付いていればいいんでしたね。着替えが自分の部屋にあるなら、導線にパジャマをポイっと入れられる箱を置くなど考えられますよね。相手を変えることより、自分が思い込みに気づいて変わることの方が簡単です。
・(自分の子どもは、シール貼りが好きなので)パジャマを片付けたら、シールを貼るのも楽しいですね。
→シールいいですね!ちょうど昨日、幼稚園のときの出席ノートを見て、子どもが学校でもシール貼りやって欲しいなって言ってたんです!可視化できるし、早速シールを買いに行きます。でも、子どもの自主性を大切にしたいのですが、こちらからパジャマ片付けたら、シールを貼ろうと提案していいんですか?
講師:本人がやりたいと言って、決めたことならいいんです。無理矢理シール貼ろう、ではないですから。本人が決めたことならそれを実現することで自己肯定感が上がります。一緒に楽しんで続けられる仕掛けをつくっていくのは大切です。シールを買いに行くことから、一緒にしてもいいですね
→息子は、表をつくるのが得意なのでシールを貼る台紙を作ってもらいます。
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さて、参加者Aさんは、自分の息子さんに合った解決策を見つけたようですね。その後のパジャマ問題は解決されたのか・・・?次回のブログでは、その後の息子さんのご様子や講座の感想をご本人に投稿いただきます。後編をお楽しみに。
(山岡 美翔 ムラのミライ 理事)