2016年3月15日火曜日

あなたは大丈夫?答えを焦るばかりに身に付いてしまった悪い癖

関西事務所インターンの松本です。

現在私は、インターン業務の一環で対話型ファシリテーション研修修了生の方に1時間程度のインタビューを数回行っています。
インタビューは対話型ファシリテーションの格好の練習場です。
とはいえインタビュー相手は対話型ファシリテーションの熟練者ばかり。
空中戦になるような答えは返ってこないだろうという安心感と共に、下手な質問もできないという強いプレッシャーを感じていました。

そこで私はどんな質問をどの順番でするという質問リストを作りました。
質問リストには当日そのまま聞けるように質問がすべてシミュレートされています。
しかし、質問リストの作成中、当然ながらそこである壁にぶつかりました。

相手の答えがわからない…。

質問に対する答えが予想できないと次にする質問が作れないのです。
行き詰った私はこんな答えが返ってくるだろうといくつかの選択肢を予想して質問を作りました。
そんなことを繰り返した結果、質問についつい選択肢を入れてしまう癖がついてしまいました。


例えば・・・

対話型ファシリテーションの研修で知り合ったある二人
Aさん「私、数年前にも研修に来たことがあるんですよ。」
Bさん「へえ。それは対話型ファシリテーションを学びにですか?それともムラのミライに興味があって?」
Aさん「どうだっけ?(ムラのミライに興味が出たのは最近だから)きっと対話型ファシリテーションを学びにかな。」
Bさん「じゃあファシリテーションを使うお仕事をされていたんですか。」
Aさん「いや、そんなことないけど・・・。」

上のケースのように選択肢を出してしまうと、その選択肢に惑わされて事実が思い出せなかったり
仮に事実を思い出せても、質問者に気を使ってあなたの選択肢もあながち間違っていませんよといった配慮まで生ませてしまう恐れがあります。

正しくは
Aさん「数年前にも研修に来たことがあるんですよ。」
Bさん「へえ。お一人で?」
Aさん「えーっと、確か友人が一緒だったんだよね。」
Bさん「なにでその研修は知ったんですか?」
Aさん「その友人に誘ってもらってね。初めてムラのミライについて知ったんだよ。」
・・・

普段を振り返ってみるとインタビューに限らず、何気ない会話でもついつい思い込みやこうだといいいなという願望から選択肢を出して質問していました。
事実質問などのテクニックより提案や期待を捨てるほうが難しいと実感した瞬間でした。

皆さんも選択肢を出してないか普段の会話をチェックしてみてください。
僕、私も選択肢を提示している!と気が付いた方は基礎講座でもう一度復習してみては?
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また、インタビュー内容は「実践者の声」からご覧いただけます。
各人の対話型ファシリテーションの実践例、ぜひご覧下さい!


(ムラのミライ インターン 松本侑子



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