2018年6月22日金曜日

調査の初めの一歩、成功させるためには・・・

6月11日月曜日、午前8時30分。私、インターン生の野片は、京都大学思修館に潜入しました。京都大学の方々をはじめ、沢山の方々のご厚意のおかげで、ムラのミライ海外事業チーフの前川さんが登壇される授業に出席させて頂けることになったからです。
授業の内容は「村での調査手法」について。ミャンマーでの研修が控えた学生さんたちに向けたものです。

調査をするに当たってはじめの質問で事実を聞き出せなかったら、どんなにキレイに収まったプロジェクトでも何の価値も生み出せずに終わったと同じ。ではそれを避けるために、どのような質問をすればいいのか。まず授業では朝ごはんについて、感情、考え、事実の3つを聞き出す質問を通してそれぞれの違いに気づくことが出来ました。また、前川さんの経験を交えた説明を聞くことで、事実質問への理解が深まりました。印象的だったのは、ペアでの練習の前に前川さんが例として見せてくださった事実質問の流れ。一部省略して紹介いたします。

まず、前川さんが前の席に座っていた学生さんの持ち物を指して一言、
「これは何ですか?」‐私のボトルです。



「どこで買ったの?」「他にもこのようなボトルは持ってる?」といった質問の後、
次のように続きました。

「中には何が入ってるの?」‐何も入って無いと思います。
「振ったら音が聞こえるから何か入ってるみたいだけど・・・」‐あ!昨日入れた水です。
「え!昨日の水を入れてたの!」

飛び石の上を跳んで進むようなやり取りの末、意外な事実の発見です。
真面目そうな学生さんに対する思い込みが解消され、教室は笑いに包まれました。
いざ事実質問をすると次が思い浮かばず、踏み留まってしまうことが多々あります。
トントントン、のリズムで聞けて、
トントントン、と相手も答えられるような、
そんな事実質問を出来るようになりたいと思いました。
トントントンと、事実質問をpractice practice practiceです!


(野片真美 ムラのミライ インターン)




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